T−1GP総括&打ち上げ
 第1回T−1GP」 総括 一問一答
――入場式前に四方に土下座をしたのは何故
「土下座ではない、俺流の挨拶です。
JDスター、Hikaruの前芸能事務所、NEOとの不参加の責任やメイン変更の件もあり、開始予定の18時39分にスタート出来なかった。
また、開催当日にマスコミ各社さんへ大会資料を配布出来なかったこともあって、いい意味で開き直り当日直前に決めました。
挨拶も事前に伝えたのは、リングアナの味方さんだけです。
お客さんや関係者に感謝の気持ちを込め、誰もリングインしていないまっさらの状態で挨拶をしたかった。
あのアクションは、私なりの色んな意味を含めた抗議でしたし、抵抗でもありました。」
――紙テープが飛び好意的でしたが
「現状で残っているファンは理解してくれている。
また、T−1マスクとT−2マスク入場の際にはジェット風船が飛び、改めてT−1のお客さんは最高だと思いました。」
――逆指名の挨拶も二見社長らしくド肝を抜いたが
「通例なら日向選手か堀田選手になりますが、私の事を山縣選手と木村選手が一番理解していましたので指名しました。」
――今大会で一番印象に残っているシーンは
「A・KONGvs山縣戦での山縣選手のスーパーダイブです。
山縣選手は今大会の意味合いを一番分かっていた。
K−DOJOさんでやらないことをT−1でやったところに決意が感じられた。
一つ間違えれば大怪我するところを、よく踏み込んでくれた。
結果は負けたが、間違いなくお客さんには一番印象に残っているはずです。
一番クオリティーが高かった試合は、前村vs文子戦だと思う。
実際にベストバウトとの声が一番多いです。」
――そうするとMVPは山縣選手になりますか
「覚悟や意気込みを買って山縣選手です。
ファング鈴木選手も、うまく盛り上げてくれた。
マイクアピール際、私を立てて、入場式では私にタックルしてきたりして、プロフェッショナルですね。
T−1マスク選手、T−2マスク選手もきつい練習に耐えてよくやってくれた。
米山選手のマイクアピールに関しては、素顔としての米山選手を事前にアピール出来なかったので、9月18日JWPの宣伝は仕方がない。
しかし、米山選手が一度告知しているのにも関わらず、日向選手が再度同様の宣伝マイクは蛇足だし、がっかりした。
今大会はチケットショップ主催興行であって、他の選手含めてホームリングではないのを分かっていない人が多かったのは残念。
はっきり言って今大会は、あなた達の宣伝の場ではありません。」
――後半戦はマイクでの宣伝が続きました
「毎回女子の大会は、マイクで次回大会に対しての発表会の告知ばかりでしょう。
会場で売店を出しているんだから興味があれば買いますよ。
試合で観に行きたいと思わせればいいのに、自覚が足りない選手が多すぎ。」
――前川選手がマイクアピールで「意味のない金網はやりたくない、仕方なくT−1に付き合った、万全のコンデションで堀田と試合がしたいだけです」と批判し、二見社長が切れましたが、その辺の真相は
「コンデションが悪いといいますが、6月20日に記者会見に出席して、8月23日に試合があるのは分かっているでしょう。
大会直前にスマックで試合したり、万全に出来ない件も本人の問題であってマイクで言い訳を言うのは見苦しいし、お客さんにも失礼。
金網に関しても、試合すると決めたら意味がないとあの場で言うのは卑怯極まれない行為。
逆に前川に聞きますが、いつもテーマのある闘いをしていますか?」
――次回大会は金網マッチで前川vs二見戦でしょうか
「それは各選手に失礼なのでありません。
プロ野球の選手が、一般人にグランドで野球ができるのかと言いますか?
命をかけてやっている意味は、色んな妨害があって選手を守らなければいけない立場です。
表に出ていない部分で沢山あるのはマスコミさんも分かるはず。
実際に開催が無事で終わり、ほっとしてるのが正直なところ。」
――試合後前川選手が、WWWA で商売に利用する人が多いので封印を発表したが
「それなら何故8月7日で封印、もしくはそれより前に封印しないのか。
今大会でWWWA 戦を開催できなかった理由は、全女さんと債権者との問題ですから、当社とは一切関係ありません。
そういった事情を前川選手は分かっているにも関わらず、狙って発表してやり方が汚い過ぎる。
一度も防衛が出来ないとやりきれないとお願いに来た、松永会長の気持ちを分からないのか。
しかも、WWWAや金網を開催してお客が増えると思っているんですか。
前川は一体何年この業界にいるのか。
それを商売や利用と言えるし、勘違いし過ぎです。
あと、金網マッチをめちゃくちゃにした、A・KONGの乱入、介入は一切聞いていません。
この件は色々と調べまして、乱入に関わっていた人が判明しました。
まず、A・KONGのマネージャー松永正嗣氏、堀田祐美子、前川久美子。
だから前川は被害者でも何でもない、確信犯です。
堀田も論外所ではない、一番場違いなのは貴方ですよ!
空回りの暴走ですから、これからも気付かないでしょう。
正嗣氏に関しては、A・KONGvs山縣戦で協力的に動き助かった部分が多かっただけに、最後で裏切られた感じですが、謝罪はありました。
まだ、何人か指示した人がいますが、今大会の現場にいないので名前は出しません。
そういうことでレフェリーとA・KONG選手が被害者になりますかね。
これはA・KONG選手の名誉のために言いますが、A・KONG選手に2試合分のギャラは支払っていません。
契約書と領収書が証拠ですから。
前川のマイクやバックステージの発言も、当初は言わされているかと思っていたが、最終的に決断したのは前川本人です。
最後で二見を悪者にして、大会自体をぶち壊そうと画策した人物がいたのは、紛れもない事実。
いつも自己満足興行しか打てないから、前川選手の株が下がる想定ですら出来ない。
現場にいないと計算できないが、所詮悪知恵しか働かない連中なので、いくら仕組んでもT−1のお客さんは、客観的に判断ができ二見支持すら読めない。
それと、今大会はAtoZの小川に対して出入り禁止とさせていただきました。
当社とAtoZ間での契約内容を、NEOの甲田に情報を漏えいした責任でその様な処置を取りました。
そう言った状況にも関わらず、大会終了後何故か後楽園ホールの駐車場前にいて正嗣氏と話している行為は、理解し難い無神経な人だと感じました。
この件とは別に、控え室の割り振りも勝手に決めたり、舞台裏もやりたい放題だった。
すべてにおいて、お互い感情的になったことで悪い方向へ向かってしまった。
大会直前まで二転三転して第1試合かメインかで揉めて、ようやく1試合目でOKをもらい会見で発表したら、やっぱりダメですと本当に振り回された。
そのことによりJWPさんに一番迷惑を掛けましたが、前川や堀田、AtoZ勢は迷惑をかけている自覚がないからタチが悪い。
この試合を私は1試合目、堀田、前川、AtoZはメインでお互いに譲らなく難航し、最終的にはキャンセルをたきつけられので、私の方が折れました。
しかも、金銭面や待遇などに関しても破格な条件を呑みメインへ変更しました。
過去に堀田も前川も全女時代は金がもらえないと、自分が客が呼べないのを棚に挙げて文句を言っていましたが、今回は報酬はもらっても変わらず口だけは達者で、肝心の試合は最低でしたからね。
お客さんの反応がすべてではありませんか。
正直な話し、全試合の中で一番野次が多かった。
堀田も前川も現実を見極める事もできないし、なおかつこの状況で文句を言うようじゃプロではないですよ。
金網を1試合目に拘った理由は、堀田選手には後輩の西尾選手にメインを譲ることで西尾選手に対する後輩思いが、いい形で伝わる様に持って行きたかったから。
また前川に対しても、全女が解散してから踏み越えた闘いがなかったので、第1試合と言うより、オープニングに相応しいトップ同士の闘いをお客さんに観せ、別格の存在感を出してほしかった。
しかも今大会は第3者のリングなので、既成団体では出来ないのをチャレンジして今後の可能性を生み出したかったし、両選手なら出来ると思った。
だからこそきちんと時間を掛けテーマを伝えたが、プライドだけが高く全女では前例がないと、拒否されました。
全女が無くなったにも関わらず、都合のいい時には全女というアンダーを出す。
小川も小宮も、所詮この件は他人事で傍観者のような態度でしたし、全然説得も出来ない感じでした。
しかし、何を言っても第1試合に組めなかったは私の力不足です。
コンセプト通りの日向vs西尾戦が、メインではない時点では後の祭りではありましたが、気持ちの中では日向vs西尾がメインでしたので、この試合だけはリングアナがリング上でコールさせました。
これを決めたのも18時頃でしたので、当日は捗れなかった。
そういった経緯を踏まえて、言い訳が多い前川の性格を考えたら試合終了後、計画的に仕掛けるかもと思ったら案の定あの発言ですから、切れたというより呆れました。」
――試合後かなりのお客さんが残っていましたが、あの場面で何かマイクアピールする気はなかったですか
「既に1回リングに上がっているので、2回リングに上がるのには抵抗がありました。
私はレスラーではないので、選手が言った方が説得力がありますから。
そういう事情でしばらく本部席に居まして、山縣選手を待っていました。
しかし、連絡不足で来ないので不完全燃焼な終わり方となってしまい、不手際な感じを与え申し訳なく思っています。
ただし、エンディングで仲良しこよしにリングに上がって記念撮影はやるつもりはなかったです。
全選手集まるのは全選手入場式だけに拘っていました。
やはり闘う集団が、笑顔で集結するのはどうかと思っていた位なので。」
――ファンタジーやリアルがあり久々緊張感があった大会だったが
「観戦に来た方は、伝説的な興行に立ち会え、しかも何が起こるか分からない大会だと思います。
一番嬉しかったのは多数の方に、有り難うと次回も開催して下さい、と言われたことに尽きます。
出待ちの方もいらして、本来なら私の方から言わなければいけないのに、有り難かったし勇気づけられました。
反省点はチケットを買いながら100人位ご来場しなかった点。
おそらくJD、Hikaru、NEOのファンが、お目当ての選手が出ないので観戦を辞めたと思われます。
今のファンは、団体より個人のファンの傾向が強いので仕方がないかもしれませんが、観戦してほしかった。
結果的にはファンの方を裏切ったのも事実なので、試練として受け止めます。
また、マスコミ各社が女子大会では異例の44人もご参集していただき、マスコミ各社の協力なしでは今大会は成立しなかったので感謝しています。
正式実券枚数816枚で、1523枚売れなかった結果を踏まえて、次回への課題とさせていただきます。
ラストスパートしなければ行けない、残り1ヶ月で取引先の営業が全然出来なかった。
ちょっと一人では限界だと痛感しました。」
――2回目はないとリング上で示唆していたがどうですか
「今年に入ってから一度も休んでいないので、リフレッシュしてから考えます。
店が休みでも交渉で、やはり一人では無理なのでその辺をどうするか。
例えば当日の管理体制も含めて反省材料はヤマほどあります。
ただ、後楽園ホールで開催できたのは自信にはなりました。
一番協力的なK−DOJOさんとIWAさんからは男子版で開催しないかと話はありますが、男子の方はゴングさんなど色々とあると思いますのでそちらにお任せします。
JWPさんもいいですが、ぴこ(ボリショイ)さん一人に負担が掛かってしまっているので、もっと他の選手がカバーしてやらないといけない。
女子プロレス復興の手助けになったかは、来年には分かると思います。
この後、暗いニュースが続くし、自分一人の力では変えられなかった。
一番の目標とした団体復興は、私の力では無理でしたが、引き続き理論武装は展開します。
とにかく選手がピュアでも、フロント陣営が食い物にしているのが実態です。
それを公開されたくないから、今大会の不参加組みも必死だったが、その労力は選手やファンのために使うべきでしょう。
自分のエゴで経営しているJD、某事務所、NEOに未来はないです。
現にT−1グランプリ不参加後のJDスターは、選手が大量離脱して所属が3名だけになり、挙句の果てAV問題も起こしている。
不参加の当時、Hikaru選手が所属していた芸能事務所は、この後直ぐにHikaru選手は辞めました。
これだけではなく、大会の協力団体であったAtoZは、当日フロント陣で来たのは小山一人だけでした。
出入り禁止の小川はともかくとして、まだ二人社員が居たにも関わらず一人ですよ。
そうなれば、本来進行上AtoZが作業しなければいけない仕事も全う出来ないでしょう。
例えば、紙テープの片付けや金網設置やセコンド、進行、控え室、マスコミ案内など沢山あります。
これは、他団体関係者やJWPなどの参戦していない選手を中心にボランティアで率先してやっていただき助かりました。
しかしながら、当社はAtoZに対して事前に協力運営費を支払っています。
そういった状況で非協力的な行動をした、AtoZ代表である小宮には憤りを感じています。
未だにAtoZは、T−1グランプリの委託で預けたチケットやグッズも未精算です。
しかも、同社に支払った報酬がきちんと各選手に渡っているかどうか。
実際、前川と前村選手両名は、当初AtoZを通して契約する予定でしたが、事情を聞いたら報酬が渡らないと切実に訴えてきたので直接契約に変更しました。
そういった事もあり、本当もどかしさを感じるし、不信感が消えない。」
――最後にファンにメッセージを
「1月3日の時に、お客さんの意識も変えたいと言いましたが、良くついて来てくれたと思います。
確実に今大会は女子マット界に一石は投じましたし、問題提起を起こしました。
この後は、ファンの力でこの業界は変えて下さい。
声援は嬉しかったです。
そのエネルギーを使うことで、良くなると信じてこれからも観戦してほしい。
現時点ではお店の事も含めて、さようならになる可能もあります。
しかし、お客さんのパワーで大きな岩を動かす事によって何かあるかも知れません。
今後共、女子プロレス同様T−1もよろしくお願い致します。」
                             代表取締役 二見 理

 T−1GP 採点(100点満点中)※打ち上げ時に配布した資料
 プラス
+8 最高のメンバー16選手による全選手入場式
+7 山縣選手バルコニーからスーパーダイブ
+6 救世主降臨ベストバウト 文子vs前村戦
+5 T−1マスク&T−2マスク衝撃デビューと藤原道場での特訓
+5 大会前後の過熱マスコミ報道
+3 公約通りファン投票1位カード実現
+3 大きな事故、怪我がなく無事に終了
+3 後楽園ホール開催によるプロレス界初の禁煙興行は好評
+2 革命的な料金設定1000円の指定席にサイン会参加権
+2 リングスタッフ、関係者、各選手の協力により金網設置がスムーズ
+2 熱気を生み出しマナーが良かったお客様
   合計+46点
 マイナス
−15 前川の史上最低な言い訳マイク
−7 メインでA・KONGの介入と乱入
−5 堀田の場違いなマイクアピール
−5 NEO甲田のやっかみにより田村選手不参加
−4 Hikaru選手が前芸能事務所の妨害で不参加
−4 JDスターの理不尽な不参加によってT−1と絶縁
−3 日向選手の9.18PRマイクアピール
−3 ラストは堀田vs前川へ変更より日向vs西尾戦はダブルメインイベント扱いに
−2 実券枚数が816枚で満員にならず
−2 運営協力団体のAtoZが開催当日非協力的な対応
−2 18時39分にスタート出来ず
−2 チケット購入者が100人程観戦せず
    合計−54点
    掲載情報
別冊宝島発行「プロレスリングとカネ裏事件史」に二見社長のインタビューが4ページ。
 タイトル
史上初の「団体外」主催者興行の成否は?リングに光を!
チケットショップ「T−1」社長の「二見式・女子プロレス改革論」
 キャプション
誰もやらないことをやらなくて、どうして今さらこの業界が変わる?
 内容
T-1式の心構えや開業10年を振り返り、現状の女子プロレスに対する問題提起や
開催に踏み切った真実。

問題実話「シン上田氏コーナー」に二見社長のインタビューが4ページ。
 タイトル
女子プロレス業界の一部は、本当に腐っている
 内容
今大会の総括が中心に、前川やAtoZの実態に、JDスター、NEO不参加の理由。最後に重大発表が!?
※補足:重大発表は第2回開催の事です。
T−1GP打ち上げの際にも、プラスアルファの重大発表が!
※補足:第2回の軸に米山選手、木村選手、山縣選手の3選手を指名。
 
「@BUNTA」CPE斎藤代表と二見社長の対談が、カラー1ページで2号連続。